司法通訳の話2

さて、今回司法通訳の依頼があった事件は万引き被疑者の通訳事件。

最近は千数百円でも勾留あるんだな~としみじみ。昔だったら逮捕すらなかったかも。

今回の被疑者さんは観光ビザで入国した30代の男性。なぜ被害額も少ないのに勾留までと思ったら、被害者側が弁償も示談も拒否していることに加えて、被疑者の出入国歴が数十回に及んでいることから「今までも窃盗の為に入国していたのではないか」との疑いを検事さんがもっているとのこと。勾留要件?知らんがな!

弁護士は最近の万引き被害者は威嚇効果を狙っているのか示談しないケースが多いという。なるほど。

検事さんからは示談出来たら不起訴にしてやるよと言われたらしいが被害者側は聞く耳なしな様子だったらしい。残念。

よって不起訴は絶対ないと言われたらしい。我々が普段の業務で取り扱っている告訴状作成業務…、数十万円の財産事件もザラにあるのだが、これくらい断固と対応して頂けないものかと少し文句を垂れてみるが、そもそも警察の方で受理しない訳だから検事さんとは関係ないよね。

略式起訴まで身柄拘束だろうってことになって伝えたところ、母国にいる親と電話させて欲しいとのこと。しかし残念、接見室には携帯持ち込み禁止でした。電話番号だけ聞いて後で連絡してあげることに。本来の弁護士の業務ではないかもだけどサービスだろうね。刑事から昔聞いたことがあるけど、韓国人被疑者は家族の、特に母の話で結構落ちるらしい。そんなに家族のこと思うならやるなよと思わなくもないけど…。

後で聞いた話では略式起訴になって罰金払って出国させられたとの事だった。
彼は短期滞在だけだったから別に構わないだろうけど、中長期在留者だったら更新や変更もままならなかっただろうね。

※本記事は、守秘義務に反しないように一部脚色しています。

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